こんにちは元塾講師TSUTOMUです。
今回は「中学受験にむけて塾選びに失敗したくない!」という希望に沿えるよう、元塾講師の経験から3つの要チェックポイントを紹介します。
中学受験の塾選びというのは、極めて重要でぜったいに失敗できない選択。
結果を大きく左右する作業となるので、中学受験合格に近づける塾について一緒に考えていきましょう!
中学受験の塾選びで絶対抑えておきたい3つのポイント
元塾講師の経験からいえば、つぎの3つは特に重要といえる塾選びのチェックポイントです。
- 志望校情報を詳しく知っている
- これまでに一定の合格実績がある
- 学習計画の到達度から方向性について細かく修正がある
この3つのポイントがそろっていれば、極めて志望校合格へ近づけやすい塾と言えます。
さらに詳しく解説します。
志望校情報を詳しく知っている
中学受験合格に向けて塾を選ぶ際、まず最も重要なのは「志望校情報に関する詳細な知識」です。
合格には志望校の傾向や出題スタイルを的確に把握することが欠かせません。学習塾が中学校名や出題傾向を公開しているか、ウェブサイトや資料に詳細な情報が掲載されているかを確認しましょう。
これにより、塾が志望校に対応した指導を提供できるかどうかを判断できます。
中学受験合格を目指す際、塾選びの中で特に重要なポイントは、志望校に関する詳細な知識を有することです。なぜなら、志望校の出題傾向や独自のカリキュラムを理解し、それに合わせた効果的な学習を行うことが合格への鍵を握るからです。
志望校情報の詳細な知識の重要性
- 出題スタイルへの対応
各学校は独自の出題傾向を持っています。例えば、一部の学校は応用問題が多いなど、出題のスタイルが異なります。詳細な知識があれば、その学校ごとの特徴に適切に対応できます。 - 最適な学習プランの立案
志望校の特性を理解することで、最適な学習プランを立てることが可能です。科目ごとの強化ポイントや充実すべき領域を見極め、計画的な学習ができます。 - 模擬試験の活用
志望校に基づいた模擬試験は、実際の受験に近い状況で対策できる重要な手段です。志望校情報を知ることで、より効果的な模擬試験を受験し、弱点を洗い出すことができます。
志望校情報の探り方
- 学習塾のウェブサイトや資料の確認
学習塾は通常、扱っている中学校や志望校に関する情報を公開しています。ウェブサイトや資料を詳しく確認し、対応可能な学校名や授業の特長をチェックしましょう。 - 面談や説明会の利用
学習塾では面談や説明会が行われることがあります。これらの機会を活用して、志望校に関する質問をし、具体的な情報を得ることが大切です。 - 現役生徒や保護者の声を聞く
学習塾の実力や志望校への対応力は、在籍生徒やその保護者の声からも窺えます。オープンキャンパスや体験授業に参加して、直接感想を聞くことでリアルな情報を得ることができます。 - 模擬授業の受講
一部の学習塾では模擬授業を提供しています。これを受講することで、授業の雰囲気や志望校に対するアプローチが具体的に分かります。
志望校情報の詳細な知識を得ることは、中学受験合格の近道であり、慎重なリサーチが必要です。これにより、最適な学習環境で志望校合格に向けた効果的なステップを踏むことが可能です。
これまでに一定の合格実績がある
学習塾の合格実績はその塾の信頼性を示す指標となります。ただし、合格実績を確認する際には注意が必要です。生徒数が多いからといって合格者数が多いとは限りません。代わりに、塾の運営歴や合格率を比較し、「比率」「割合」での合格者数を確認することが大切です。特に志望校別の合格実績が詳細に記載されている塾は、生徒が適切なサポートを受けられる可能性が高いです。
中学受験において、学習塾の選択は合格への鍵を握ります。その中でも、学習塾が過去に一定の合格実績を有しているかどうかは非常に重要なポイントです。ここでは、一定の合格実績がある学習塾を選ぶ際の詳細なポイントを掘り下げていきましょう。
一定の合格実績の意義
- 信頼性の証明
学習塾が過去に合格実績を持っていることは、その塾の信頼性を示すものです。生徒たちが実際に合格に導かれてきた経験があるため、塾の指導力やプログラムの効果が期待できます。 - 学校への対応力
合格実績がある学習塾は、志望する中学校や難易度の高い私立中学に対する対応力が高まります。学校ごとの出題傾向や志望校別のカリキュラムに精通していることが期待されます。 - 安心感の提供
塾選びは保護者としては大きな決断です。一定の合格実績がある塾は、生徒たちが成功を収めてきた実績があるため、保護者にとっても安心感を提供します。
一定の合格実績がある学習塾の選び方
- 具体的な合格校の公表
信頼性のある学習塾は、具体的な合格校を公表しています。これにより、どの中学校でどれだけの生徒が合格しているかを確認できます。中学受験において重要なのは、志望校や難易度が高い中学への合格者が含まれているかです。 - 過去数年分のデータの確認
過去数年間の実績を確認することで、学習塾の実力の安定性を見極めることができます。一年だけの合格実績ではなく、継続的な合格実績があるかどうかがポイントです。 - 合格者の進学先の多様性
良い学習塾は、合格者が単一の中学校に偏らず、複数の進学先に分散していることが特徴的です。進学先の多様性は、学習塾が広範な志望校に適切に対応できていることを示しています。 - 生徒や保護者の声の収集
合格実績だけでなく、実際に在籍している生徒やその保護者の声を収集することも大切です。口コミや評判を通じて、学習塾の実態や指導方針を知る手がかりとなります。 - 模擬試験の結果分析
一部の学習塾では模擬試験を実施しており、その結果を公開していることがあります。これを分析することで、合格実績に裏打ちされた生徒たちの学力や対策の効果を窺うことができます。
一定の合格実績がある学習塾を選ぶことは、中学受験において成功するための確かなステップです。これにより、子供たちが安心して学び、志望校合格へと進むことが期待できます。
学習計画の到達度から方向性について細かく修正がある
中学受験合格には、学習計画の柔軟な修正が欠かせません。途中で計画通り進まないことはよくあることで、その都度修正をかけることが重要です。良い学習塾は生徒の学習状況を見極め、個別の進捗に合わせて柔軟に計画を修正できる能力が求められます。塾が学習計画の進捗度から生徒の適切な方向性を見極め、保護者と連携しながら進めていくことが、塾選びの重要なポイントとなります。
中学受験において、学習計画は重要な要素の一つですが、その計画が柔軟に修正できるかどうかが、受験生の成功に大きく影響します。ここでは、学習計画の柔軟な修正がなぜ重要か、そして具体的なポイントについて詳しく掘り下げていきます。
柔軟な学習計画の重要性
- 個別の学習ニーズへの適応
受験生は個々に異なる学力や理解度を持っています。柔軟な学習計画は、生徒一人ひとりのニーズに適応し、最適な指導を提供することが可能です。これにより、苦手科目の克服や得意科目の強化が効果的に進められます。 - 進捗状況の見える化
柔軟な学習計画は、進捗状況をリアルタイムで見える化することができます。生徒が計画通り進んでいるかどうか、特定の単元でどの程度の理解があるかなどを把握しやすくなります。これにより、早めの課題発見と修正が可能です。 - 受験スケジュールへの対応
中学受験は厳しいスケジュールに縛られることがあります。柔軟な学習計画は、模擬試験や実際の試験日程に合わせて調整できるため、受験生は本番に向けた最適な状態で臨むことができます。 - やる気の維持
一方的な厳しい計画に縛られることなく、柔軟性のある学習スケジュールは受験生のやる気を維持するのに寄与します。適切なペースで進むことで、モチベーションが続き、長期間の学習にも耐えられます。
柔軟な学習計画の具体的なポイント
- 個別面談や進捗チェック
定期的な面談や進捗チェックを通じて、生徒の理解度や課題を把握します。これにより、計画の修正が必要な段階で早めに気づくことができます。 - 適応性のあるテストや模擬試験
テストや模擬試験を通じて、生徒の実力を客観的に評価します。その結果をもとに、学習計画の修正や追加のサポートが行われます。 - 個別のニーズに合わせたカリキュラム
柔軟な学習計画は、生徒が得意な科目や苦手な科目に合わせたカリキュラムを提供します。これにより、生徒が最も効果的に学べるようになります。 - 進学校への対応
志望校によって出題される内容や難易度が異なります。柔軟な学習計画はこれを踏まえ、それぞれの志望校に対応できるように調整されます。 - 短期目標と長期目標の設定
柔軟な学習計画では、短期的な目標と長期的な目標を設定します。これにより、生徒は段階的な達成感を味わいながら、同時に全体の進捗も確認できます。
柔軟な学習計画がある学習塾を選ぶことは、受験生が効果的かつモチベーションを維持しながら学び続けるための重要なステップです。これにより、受験生は自身のペースで着実に力をつけ、中学受験での成功につなげることが期待できます。
近くに塾が存在しない場合の対処法
もし自宅近くに希望する学習塾が見つからない場合は、家庭学習によって中学受験を目指すという方法があります。
このとき利用するのが「デジタル通信教材」「オンライン受講」という2つの学習方法。
デジタル通信教材では基礎基本をしっかりと勉強でき、オンライン受講では中学受験の応用範囲をしっかりと勉強できます。
この2つの家庭学習方法について詳しく解説します。
デジタル通信教材(基礎学習におすすめ)
中学受験にむけて「基礎基本」を、しっかりと勉強できるのがデジタル通信教材です。
通信教育には紙教材・デジタル教材の2種類がありますが、より効率よく勉強できるのが情報量の多いデジタル教材になります。
デジタル教材で勉強できる内容は「基礎基本」で、映像授業・ドリル機能・テスト機能などで徹底した基礎学習が可能。
学習塾へ通わず基礎的な範囲をしっかりと勉強する場合は、ほぼ完璧といっても言い過ぎではない家庭学習を実現できるのが大きな特徴です。
ただしデジタル教材ではあくまでも基礎基本(学校で習う範囲)までしか習得できないため、私立中学校の受験としては不足。
デジタル教材で不足する応用範囲については、オンライン授業で学ぶ方法がおすすめです。
✅ 参考までにどうぞ
小学生タブレット通信教育「低学年1~3年生向け」でおすすめな教材3選
小学生タブレット通信教育「高学年4~6年生向け」でおすすめな教材4選
オンライン受講(応用学習におすすめ)
中学受験にむけて、家庭で応用範囲まで学習できるのがオンライン形式の受講スタイルです。
このオンライン受講可能な方法として、おもに「オンライン家庭教師」「オンライン学習塾」という2つの種類があります。
オンライン家庭教師はマンツーマン指導、オンライン学習塾はクラス制(なかにはマンツーマン指導もあり)。
中学受験を目指す場合は、できればマンツーマン指導がおすすめの選び方になります。
実際のオンライン指導はこのような授業風景になります。
とくに優秀なオンライン授業として人気なのが東進オンライン学校 小学部 などで、確実性の高い応用学習ができるうえに費用も控えめで評判の高いオンライン学習塾です。
またオンライン家庭教師では オンライン家庭教師「e-Live」 などが評判よく、紹介制による講師陣がそろっているため四谷大塚・日能研・サピックスなど勉強経歴のある講師も多数在籍しているのが特徴です。
デジタル教材では基礎範囲までの家庭学習が可能で、オンライン受講では中学受験に必須となる応用範囲の家庭学習が可能。
したがって家庭学習で中学受験を目指す場合は、この2つのスタイルを同時に取り組むと極めて効果的です。
自宅近くに希望する学習塾が見当たらない場合にも、かなり中学受験へむけ高い学習効果が期待できる勉強方法になります。
解説文のなかで取り上げた、2つのオンライン受講はかなりおすすめです。
自宅にいながら学習塾レベルの中学受験対策ができるので、近くに希望する塾が見つからないときに極めて適しています。
✅ テレビでよく見る林先生でも有名なオンライン受講:東進オンライン学校 小学部
✅ 優秀な講師陣で中学受験コースもあるオンライン家庭教師: オンライン家庭教師「e-Live」
※こちらも参考までに
➝【小学生】元塾講師がオンライン家庭教師を比較した人気5社の通知表
まとめ
今回は「中学受験にむけた塾選びのポイント」について、絶対に見落としてはいけない失敗しないための項目を3つ解説してきました。
元塾講師の経験から、かなり力を入れて解説したのでぜひお役立てください。
- 志望校情報に詳しい
- 一定の合格実績があり
- 学習計画の細かい修正あり
この3つのポイントを抑えておくことで、中学受験合格へ極めて近づけることが期待できます。
とくに、私立中学校の受験問題でポイントになるのが「独自基準の応用問題」です。
5教科の基礎基本をしっかりと理解させておくのはもちろん、さらに志望校が設定する応用問題へいかに答えられるかが勝負。
基礎基本だけでは中学受験合格はほぼ難しいので、この志望校が独自に設定する応用問題へしっかりと対応できる学習塾探しが選び方のポイントになります。
もし志望校に対応できる学習塾が見つからない場合は、お話しした通信教育などの活用がおすすめ。
とくに中学受験におすすめなのが「基礎学習を広く勉強できるデジタル教材」「中学受験の応用範囲を勉強できるオンライン受講」です。
ぜひ今回の内容を、中学受験にむけた学習塾の選び方として参考にしてみてください。