こんにちは元塾講師TSUTOMUです。
今回は「中学受験にむけた学校外学習の失敗しない選び方を教えて欲しい!」という声に応えます。
ご存知のように中学受験で出題される内容は、教科書範囲だけを勉強していても片手落ち。
学校独自に出題される「応用問題」に対し、いかに正確に応えられるかが超重要。
そんな中学受験の特性をしっかりと踏まえたうえ、また学校外学習をスタイルごとに相性を分析し、失敗しない選び方ができるよう解説します。
中学受験にむけた「スタイル別」学校外学習の失敗しない選び方
中学受験にむけた学校外学習には、つぎの種類があります。
- 学習塾・家庭教師
- 通信教育(オンライン指導)
- 通信教育(紙教材・デジタル教材)
それぞれの特徴をもとに、中学受験へのおすすめ度について解説します。
中学受験にむけ失敗しないためにも、まずはこの通信教育のスタイルをしっかりと見極めてください。
学習塾・家庭教師
中学受験にむけ「学習塾・家庭教師」というスタイルは、もっとも適している学校外学習の1つになります。
いわゆる、いちばん失敗の可能性が低いともいえる学校外学習。
ただし学習塾・家庭教師とも、中学受験へ適した対策を求めるなら選び方に注意する必要があります。
2つの学校外学習において、選び方でもっとも注意すべきポイントが「対応力」というもの。
中学受験の志望校に対して対応できるだけの能力が、しっかりと備わっていることがとくに重要。対応力のある講師・対策・志望校情報などを徹底的にチェックして選ぶことで失敗を回避することにつながります。
学習塾・家庭教師の失敗しない選び方
志望校に対して、優秀な講師陣や必要対策など「対応力」が備わっていること
ただ欠点(デメリット)として考えられるのが、他人との接触があること。

とくに自粛生活を行っている場合はこの「接触」が気になる可能性も
あるので、選ぶまえに注意しておくことをおすすめします。
家庭教師というスタイルは、より濃厚接触となる可能性大。
また通塾に必要となる「時間」「移動方法」についても、選ぶまえに考慮しておくことが重要。
この「接触」「通塾時間」「移動方法」という特性が気にならなければ、学習塾・家庭教師を選ぶのは中学受験にむけ適した学校外学習です。
通信教育(オンライン指導)
中学受験にむけ「オンライン指導」というスタイルは、もっとも適している学校外学習の1つになります。
いわゆる通信教育におけるひとつのジャンルで、オンライン学習塾やオンライン家庭教師など。
リアル学習塾・家庭教師のスタイルを、そのまま同じ内容によってインターネットで取り組めるため「接触」「通塾」「移動」といった概念がありません。
したがって学習内容は変わらず、時間効率や安全性が大幅にアップする学校外学習になります。
さらにオンライン指導スタイルにはつぎの特徴があります。
オンライン指導スタイルの特徴
- オンライン学習塾‥教科書範囲のみ対応している場合が多く、さらに受動型のためあまり中学受験対策には向かない。
- オンライン家庭教師‥範囲関係なく質問可能で、さらに能動型のため中学受験におすすめ。

したがって、オンライン指導スタイルを選ぶ場合は
「オンライン家庭教師」がよりおすすめ。
教科書に沿った指導以外に、中学受験で出題される応用問題についても指導が受けられるため、極めて最適な学校外学習です。
また時間の制約などなく、自主的に時間を決めて指導を受けられるのもメリット。
オンライン家庭教師は指導内容においても自主的(能動的)に質問できるため、中学受験にむけた疑問点を解消しやすいといえるオンライン指導になります。
デメリットとして考えられるのが、Wi-Fi環境など回線速度による通信への影響。
ネット環境の回線速度が遅い場合は通信が乱れたり途切れたりといった可能性もありますが、光回線など高速通信環境であればまず問題ありません。
このように中学受験へむけ「時間効率」に優れ、よりおすすめの学校外学習といえるスタイルです。
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通信教育(紙教材・デジタル教材)
中学受験にむけ「紙教材・デジタル教材」というスタイルは、あまり適していない学校外学習になります。
通信教育のなかでも紙教材・デジタル教材スタイルは、教科書範囲のみ対応しているため中学受験にむけて基礎学習の強化にはおすすめ。
しかし特殊問題(独自の応用問題)への対応はまったくできないため、あまりおすすめとはいえません。
紙教材・デジタル教材の特徴
教科書範囲のみ対応しているため、基礎力強化が期待できる

この特性を考慮すると、紙教材・デジタル教材がとくにおすすめ
なのは中学受験を受けない小学生。
このスタイルは基礎をしっかりと網羅しているため、毎日の基礎学習として極めて効果的な家庭学習が期待できます。
中学受験にむけた学校外学習において、あまり適切ではないのがこの紙教材・デジタル教材スタイル。
基礎学習に利用するといった選び方であれば、中学受験対策にも適した学校外学習です。
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中学受験にむけ失敗しやすい学校外学習の選び方とは?
中学受験にむけ、このような選び方は推奨できません。
- 距離が近いからと仕方なく近所の学習塾を選ぶ
- 小学校で勧められるためデジタル教材を選ぶ
- なんとなく雰囲気がよさそうな訪問型家庭学習を選ぶ
いずれにおいても「主体性」のない選び方で、中学受験にむけた学校外学習選びとしておすすめしません。
さらに詳しく解説します。
距離が近いからと仕方なく近所の学習塾を選ぶ
学習塾を選ぶにあたって、もっとも焦点となるのが「距離」ではないでしょうか。
どうしても通わせたい学習塾までの距離が遠く、物理的に通塾が難しいため近所の学習塾でなんとかなれば‥。
このような選び方をすると、ほぼ中学受験で結果を出すことは困難になります。

たまたま中学受験に対応できる学習塾であればいいですが、
そのレベルが備わる学習塾というのは極めて少数。
妥協して近所のレベルに見合っていない学習塾を選んでも、基礎力の習得は期待できても特殊問題への能力習得はあまり期待できません。
この選び方で間違っている、大きなポイントが「妥協」という部分。
中学受験をめざす場合に妥協は禁物で、適した学習塾までの距離が遠い場合はオンライン家庭教師を利用する方がよほどマシです。
小学校で勧められるためデジタル教材を選ぶ
小学校でよく勧められるのが、より効率のよい家庭学習を実践するための「デジタル教材」です。
確かにデジタル教材というのは教科書範囲を網羅しているため、基礎力をしっかりと身につける場合には極めて適した学校外学習。

しかし中学受験をめざす場合は、基礎力以外に「応用問題への対応力」
が重要といえる欠かせないポイントです。
デジタル教材は教科書範囲を徹底的にとり組めるのがメリットですが、中学受験にむけた学習としてはやや物足りないのは致し方ないところ。
したがってデジタル教材は基礎力強化としておすすめですが、完全な中学受験対処は難しいと考えるべきです。
小学校で推奨される理由は、多くの生徒に適したおすすめの勉強方法というもの。
中学受験をめざす小学生において、デジタル教材だけで結果を出せる可能性はほぼ皆無といえます。
なんとなく雰囲気がよさそうな訪問型家庭学習を選ぶ
中学受験にむけ訪問型の家庭学習を考える場合、闇雲に選んでしまうとかなりの確率で失敗します。
なぜなら中学受験にしっかりと対応できる家庭教師はそう多くなく、中学受験を考えていない小学生のほうが対象人数の多さで有益な運営となるため。
いわゆる「小学生全般」にむけ当り障りのない指導を行う、といった家庭教師も極めて多いのが現状といえます。
家庭教師の選び方で重要となるのが、まず講師のクオリティという部分。

優秀な講師陣の集まった家庭教師というのは「紹介制」などを用いて
中学受験経験者などを多く集め、中学受験のコツなども指導できるよう
対処しているもの。
また中学受験対策など有効施策を講じられていることも重要で、プラス要素の多い家庭教師を選ぶことが大切です。
したがって家庭教師を選ぶときは雰囲気など精神的な部分ではなく、しっかりと「中身」を見極めること。
中学受験にしっかりと対処できるシステムとなっていない場合は、選び方で失敗する可能性が極めて高くなると考えられます。
しかし訪問型の家庭教師というのは、派遣エリアに対応していなければダメ。
もし優秀な家庭教師が派遣エリア外だった場合は、中学受験に効果的な「オンライン家庭教師」を利用する方がおすすめです。
まとめ
今回は「中学受験にむけた学校外学習の選び方」ということで、各スタイルの特性をもとに解説してきました。もう一度まとめます。
※各スタイルをクリックで、先ほどの解説項目へ戻ります。
スタイル | おすすめ度 | コメント |
通信教育(オンライン指導) | 極めておすすめのスタイル。完全非接触で時間効率に優れる。超優秀。 | |
学習塾・家庭教師 | おすすめのスタイル。接触・通塾・移動が気にならなければ中学受験に適する。 | |
通信教育(紙教材・デジタル教材) | 教科書範囲の強化におすすめ。ただし中学受験に適してない。 |
このように学校外学習の選び方によって、中学受験における結果というのも必然的に異なるもの。
したがって中学受験にむけた学校外学習を選ぶときは、しっかりと各スタイルの特性を見極めて考えることが必須です。
より中学受験に効果的な学校外学習を選ぶため、ぜひ今回の内容をお役立てください。